
休憩の気分転換や、移動の通りすがりに、さりげなくふわっと心が癒される。花というものはそこに存在しているだけで、人の心をふわっとさせてしまうチカラがある。いつもいつも凄いなぁと思う。



先生のお誕生日には、友人と連名で小さな花束をプレゼントした。しばらくすると、先生宅の花瓶に生けられたその花束にもチラホラと枯れた葉や花が入り混じり始めた。
何の迷いもなく、枯れた部分を整理して千切り捨てようとした私に、先生が「枯れた部分はそのままにしておいていいよ。枯れた部分も枯れてない部分もそれぞれに美しいから」と言った。

そう言われて、たぶん当時の私はこんな顔→(?_?)をしていたに違いない。あれから20年……だいぶ時間がかかってしまったけど、あの時の先生の言葉の意味が、今なら分かる気がする。
そんな美意識の変化に関しては、まだ2年やそこらだけど茶道を学び始めたことも少なからず影響しているのかもしれない。
by NANA
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